芸術と青春
学生時代に岡本太郎著作の「今日の芸術」を読んで感銘を受け、とりあえず東京に行こうと決意したと言っても過言ではありません。
ある方に「芸術と青春」を頂き、北海道帰省中に読みました。
岡本太郎の芸術は理解し難いところがありますが、文章にいたっては消化され私の血となり肉となっています。
芸術家の両親を持った氏は、芸術が至上であり、それに殉ずることこそ生甲斐で、他はすべて俗事だという考えを注ぎこまれて育ったそうです。
そのため、もの心がつかぬうちから、並の世界と遮断されていたと綴られています。
六十三歳で脳溢血のため他界した父をスケッチする氏の写真はなんともいえません。
男も女もまず最初はポリガミー
(一夫多妻、或は一妻多夫)
的性向を持ち、
やがて育ち、
年をとるにしたがって、
モノガミー(一夫一婦)
的性格に向うか、
達する・・・
つまり、不安定な一時的結合は、
前者の状態に通ずるものであり、
いわゆる結婚は、
第二の自然な形態に通ずるものです。
・・・そこで私は次のように提案します。
変化とか冒険の欲望が、
安定とか単一とか
または安息とかいう方向に変わったときに、
はじめて結婚するべきであると・・・。
“西洋の住宅に住み、
支那料理を食い、
日本婦人を妻にして
フランス女を恋人に持つ”
のが人生至上の快楽だなどという
世界的な諺がある以上、
日本女性はなかなか
見上げたものであるに違いない。
日本女性最良説と並んで、
日本男性最悪論が
世界的定説となっているというから
奇妙だ。
<レビュー>
「青春は無限に明るく、また無限に暗い。」—岡本太郎にとって、青春とは何だったのか。パリでの旺盛な芸術活動、交遊、そしてロマンス…。母かの子・父一平との特異ではあるが、敬愛に満ちた生活。これらの体験が育んだ女性観。孤絶をおそれることなく、情熱を武器に疾走する、爆発前夜の岡本太郎の姿がここにある。
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